楽しみにしていた茶葉なのに、飲んでみると思っていた味と違った。そんなとき、すぐに茶葉の良し悪しだけで結論を出さず、淹れた条件も振り返ってみてください。僕は、茶葉そのものの質と、その良さを一杯に表す技術を、分けて考えています。
一杯には、いくつもの条件がある
茶葉の量、湯量、温度、蒸らした時間、使った器。手元の条件を思い出すと、次に確かめることが見えてきます。まず商品の案内を出発点にして、どこが違ったのかを一つずつ見てみましょう。価格や等級の情報だけでは、淹れた一杯の状態まではわかりません。
違和感を、具体的な言葉にする
『おいしくなかった』を、もう少しだけ分けてみてください。香りが弱かったのか、味が濃すぎたのか、後味が気になったのか。何を変えたいかが具体的になると、次の抽出も考えやすくなります。いくつもの条件を一度に変えず、違いを追えるように試すことをおすすめします。
茶葉の可能性を、一緒に探す
僕たちは良い茶葉を選ぶことと、それを楽しんでいただくための説明を、つなげていきたいと思っています。一度うまくいかなかった経験も、次の一杯の手がかりになります。ご自身の器や水で、どんな表情を引き出せるか。そこまで含めて、中国茶を楽しんでいただけたらうれしいです。
今日の一杯で、試してみる
一回の記録を『条件/感じたこと/次に一つ変えたいこと』の三行にしてみてください。漠然と苦手だと感じた一杯でも、次に何を試すかまで残すと、茶葉との付き合い方を考えやすくなります。



